本記事はわむうさんの素晴らしい動画にインスパイヤされています。
男子の身長の平均は171cm
股下平均は身長の45%だそうである
また、男性の顔の高さは24cm、横は16cmとのこと。
当然目の大きさについても平均がある(が、服というよりは髪型で解決すべき問題なので、いったんは置いておく。スタイリングに比べて美容院というのは身近なので髪型の相談はしやすいはず。)
これらを計測することで
・高身長・低身長
・小顔・大顔
・短足・脚長
これらがはっきりわかる
これらのうち、
靴でのカバー→低身長
靴、ボトムスとトップスでの総合カバー→短足
トップスまたは帽子、メガネでのカバー→顔でか
であるから、身長、顔のサイズから靴とトップスが決まり
それらのトップスと靴を前提として、足の長さのカバーが決まるという流れになります。
まず靴の話を少し
ただし、そもそも靴で身長を持ち上げるといっても、一般には3~5cm程度が限界であるので、そこで例えば偏差値50ほしい、要は平均身長ほしいというのに届くかどうか、というのは決まっています(それは10cm盛るブーツとかも売ってはいるのだが、膝の曲がる位置が見るからにおかしくなるのではないかと思う。直立の写真を撮るシーンとかなら悪くはないでしょう)
足の長さのカバーへのアプローチも何種類かあります
(1)腰の位置を持ち上げる
(2)足を細く見せる
(2)-a シルエット
(2)-b 収縮色(寒色)を使う
(3)靴とボトムスを一体化させる
靴とボトムスを一体化させるアプローチ(だいたいは色を合わせる)は、シークレットシューズ路線と矛盾しません。同じ色で持ち上げちゃえばいいので。
問題は(2)と(3)をあわせた、細身の靴を履くという路線です。
この路線では、身長が高くなるような靴と脚長に見える靴にはトレードオフがありますから、悩ましいです。
一般に脚長に見える靴というのは、ボリュームが小さく長い靴(スタンスミスのようなテニスシューズとかコンバースのようなローテクスニーカー)です。ですから、身長を盛りやすい厚底とかソールを入れやすいブーツやハイカット、ハイテクスニーカーというのは、あんまり適していません。(底がない、小さい靴には物理的にソールが入らないんです)
一種バランス路線でいえば、ほどほどに先の尖った革靴がバランスがよいでしょう。ヒールがあったとしてもある程度細身です。革靴は色が限られるので、基本は黒か茶、ボトムスに茶色をいつも履くというのは汎用性が低いので、自動的に黒の革靴をいつも履く、ということになります。これは一種の最適解の一つですね。
ただし、いつも黒の革靴というのは、ちょっと……という部分もあります。スニーカーを選ぶとトレードオフの中で選ぶ必要が出てきます。
このあたりのトレードオフを整理するのに、メジャーが役に立つと思っています。
身長は普通なのに、足の比率が低い(短足)という人は、靴で大幅に盛ることを目指すよりも、そちらはあっさりとさせつつ、視覚的に脚長効果を狙った方がいい可能性もあります。
より具体的に言えば
(A)身長170cm(平均身長) →股下72cm(割と短足)
(B)身長160cm(低身長) →股下72cm(標準的な足の長さ)
この場合、Bは靴で身長を持ち上げてしまえば、腰の位置をごまかす方向のアプローチは(少なくとも平均を目指すのであれば)さほど取り組む必要はありません。スタイルは標準なわけです(足元を持ち上げればむしろ身長に対する股下の比率はあがるので更にスタイルがよくなります)。ですから、大手を振ってかっこいいハイテクスニーカーとかを履いてしまえばいいわけです。(正直この方がコーデの自由度とかも高いのでA人間としては羨ましい部分もあります)
ソールがでかいスニーカー(しかもボトムスと色合わせやすい黒いやつ)を適当に貼っておきます
しかし、Aの場合は逆に、靴で身長自体を持ち上げるよりも、足を長く見せることが重要になります。身長よりスタイル改善が重視されるわけです。どちらかといえば、靴は細身に寄せ、パンツとのバランスを重視した方がいいでしょう。
まあこういうやつです。
また足を細く見せるという意味ではパンツのシルエットも重要になります。脚長効果のあるパンツでいうと
・スキニージーンズ
・テーパードパンツ(特にスラックス)
・アンクルパンツ
があがりますが、この中でスキニージーンズは足がそもそも太いとあんまり細長く見せてくれません。脚が細い人は逆にジーンズあってますね。
アンクルパンツはあえてくるぶしを見せることで、それより上の脚も小さく見せるという路線ですが、これ、脚長効果と矛盾してしまいます。パンツとシューズの一体化が拒まれてしまうのですね。
ということで、誰にとっても無難なのはテーパードパンツということになります。(流行りすたりもあって、何年か前まではスキニーが流行り、今はワイドパンツから細い足を覗かせるとかが流行っているようですが、まあそういうのは体型補正にとっては無視するしかないですね……。トレンドによって有利不利があるわけです。まあスタイル良い人はいつも有利ですが)スラックスはセンタークリースが入っていて、立体的になるので、裾幅の実寸以上に足を細く見せてくれます(ジーンズの裾幅18cmとスラックス18cmだったら、スラックスは前側に折り目がある分、細く見えるわけです)
さて、ここまででおわかりのように、テーパードパンツと黒の革靴は、やっぱりスタイル補正効果が優れてるんですね……。ただ黒スラックス+黒革靴は、見るからにめっちゃ黒い人って感じはしますが……。スーツの無難さというのはこういうところにもあるのかもしれません。逆に、1つ1つは身長補正テクニックとして正しくても、スキニージーンズ+でかスニーカーみたいなスタイルが似合う人は結構限られるということです。
ここまでで、体型に応じて結構ボトムスと靴の選択肢は限られてくるということがおわかりになったと思います。
さて、最後は顔デカと脚長のトレードオフの解決です
顔デカ解決路線としては
(1)顔より下の肌見せる(Vネック・ネックレス)
(2)襟と顔の対比で顔小さく見せる(Yシャツ・マフラー・パーカー・冬のアウター類)
(3)ボトムスにボリュームもたせる
(4)トップスを大きいものにする(オーバーサイズ・レイヤード)
-a 膨張色にする
-b 肩の位置をごまかす(ドロップショルダー)
(5)大きめの帽子かぶる
なんだか全体的に急に難易度があがっていると思うのは私だけでしょうか。
(3)はアンクルパンツパターン以外では脚長と矛盾してしまいます(アンクルの場合はパンツと足首の対比を使うのでOKでしょう)。
Vネックやマフラーが使えるのはシーズン限られますね。
トップスの色と大きさ・シルエットが重要になります。
脚長でいうと、まだ残っているのは、腰位置ごまかす系ですが、
・タックインかつ股上の深いパンツで腰位置を高く見せる
・タックアウトかつ股下の小さいパンツで腰位置を隠しつつ高く見せる
この真逆の路線がありますが、実はタックイン路線はトップスのボリュームが小さくなるので、相対的に顔デカになるという副作用があり、足は長いが、顔はでかい、という、所に落ち着く可能性があります。
トップスをできるだけ横に大きくして肩まわりの横ラインを強調するというのがやはり重要になるでしょうか。
オーバーサイズめなシャツ・他の季節はパーカーやジャケットスタイル(ラペルが小さくないもの)を基本にしていく感じになるでしょう。
わむうさんが手が短く見えるとまずいという話をどこかでされていたので、それもいづれ拾います。